転職活動の市場動向は刻一刻と変化しています。
適切なタイミングでの転職活動は理想の転職先からの内定をゲットするためにも重要な要素の1つです。
転職未経験者や転職を始めようか検討中の方の中には、
「転職活動の成否は自分のキャリアと能力によるでしょう?」
「市場動向を把握しても意味があるのかな?」
など疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
筆者が直近で転職活動をしていた頃も、昨年であれば全く見向きもされなかった企業が市場動向の改善で今年はチャンスがあると言われたこともありました。
つまり、転職市場の動向が転職活動に大いに影響すると筆者は経験上感じています。
そこで、今回の記事では、2回の転職を経て年収アップに成功した筆者が市場動向の重要性について確認していきます。
しっかりと市場動向を把握して適切なタイミングで転職活動し、理想の転職先を探しましょう。
そして、共に学んで、充実ライフをすごしていきましょう。
それでは、早速見ていきましょう。
このような方におすすめ
・転職活動を始めようか考え中の方
・転職に関心のある方
・初めて転職される方
・いまいち転職市場動向の重要性がわからない方
・他者のリアルな転職情報を知りたい方
など
転職における市場動向のリサーチ・把握は重要
結論から申し上げると、
転職における市場動向の把握は極めて重要
です。
筆者の転職経験からして、転職活動の成否に市場動向は大いに影響します。
転職活動時に言われた内容(筆者経験談)
私が実際に転職していた頃に言われた内容を一部記載していきます。
ご参考ください。
まずは、良かった例からです。
<良かった事例>
ある転職エージェントから
「昨年までは市場動向が混とんとしており、求人数、応募数ともかなり減少していました。
ただ、経済情勢の回復で求人数の回復が目立つが、応募数自体は伸び悩んでおりライバルが少ない状況です。
近年稀にみる売り手市場であるので、今まで勝負に行けなかった企業へも挑戦できますよ。」
このように、少し運ゲー的な側面もありますが、昨年以前まで応募すら紹介状を書いてもらえないような企業にも積極的に挑戦できる市場動向である時期があります。
この場合は、積極的に自身の実力よりも少し高めの企業へ応募していく環境です。
次に、悪かった例です。
<悪かった事例>
あるベテラン転職エージェントから
「残念ながら、今年に関して来年以降の経済情勢の悪化が見込まれるためどの企業も採用予定人数を大幅に減らしたり、そもそも採用計画がなくなったりしております。
今のご年収や処遇を考えると明らかにとどまられる方が賢明かと存じます。
どうしても転職したいということですと、年収の2~3割ダウンは覚悟していただかないといけないでしょう。それでもこのタイミングで転職活動を続けられますか?」
このように、かなり辛辣なご意見をいただく場合もありました。
さすがにこの年は転職活動を見送りました。
それにしても、転職市場動向が非常に悪かったみたいですが、あまりにも厳しい転職エージェントの意見に心が折れそうになり、かなり凹みました。
結果的に、見送った翌年に無事に転職成功をしましたので、良かったです。
転職市場とは
転職市場とは、転職活動において需要と供給をめぐる取引が行われる市場のことです。
「売り手」は転職希望者、「買い手」は求人募集企業のことを指します。
つまり、「売り手」市場とは転職希望者に有利な環境、「買い手」市場とは求人募集企業に有利な環境のことです。
転職市場の動向把握の重要性
転職市場全体と転職先企業の「売り手」市場状況を把握しながら転職活動を進めることで、理想の転職先からの内定をゲットできる可能性が高まります。
そのためにもその転職市場動向をリサーチして把握することが重要となります。
しかし、インターネットを通じて1人で情報収集をしても限界があるでしょう。
そこで、転職のプロである転職エージェントに登録をして定期的な市場動向の情報をゲットすることが大切です。
筆者の個人的な意見としては、ビズリーチなどスカウト型転職サイトがありますが、市場動向の情報収集も含めて複数社の転職エージェントの担当者とコンタクトをとることが必要かと思います。
転職市場の動向把握のポイント
転職市場の動向把握には大きく2つのポイントがあります。
1.買い手側の求人数の状況・採用態度
2.ライバルの転職希望者数(応募数)の推移
買い手側の求人数の状況・採用態度
まずは、何と言っても「買い手側の求人数の状況・採用態度」の動向把握が重要です。
いくらライバルである転職希望者数(応募数)が少なくても、求人自体がなかったり少なければ内定をゲットできる確率は各段に下がります。
反対に、以下にライバルが多くても求人数が圧倒的に多い場合はイージーモードで転職活動を進めることができます。
そこで、転職エージェントを通じて求人数の推移や今後の予測、業界や各企業の採用担当者の採用態度の軟化・硬化を定期的に確認します。
抑えておくべきポイントとしては、
・全体的な求人数の推移
・今後の求人数の予測
・ダウントレンドの業界やアップトレンドの業界の情報
・大量採用が見込まれる優良企業情報
・コンタクトをとっている採用担当者の採用態度の軟化・硬化の情報
などが、求人関係の情報として抑えておくべきポイントです。
本当にこのあたりの状況で今後の転職活動の状況の明暗に影響しますので、注意しましょう。
ライバルの転職希望者数(応募数)の推移
続いて、「ライバルの転職希望者数(応募数)の推移」の情報も大切です。
求人数が伸びてきているのに、転職サイトへの登録者数が鈍化していたり、有名企業への応募が少なく倍率が非常に低いケースもあります。
そのような場合はイージーモードです。
これに関する抑えるべきポイントは、
・転職サイトへの直近の登録者数の動き
・優良企業への応募数などの動向
・大規模リストラ企業や倒産企業などの情報
・担当の転職希望者の意見や考え方
などです。
例えば、転職サイトへの直近の登録者数の動きが鈍化している場合、転職を様子見していることが考えられます。
また、反対に大規模リストラなどをする企業が多くあると転職市場に流れてくる数が増えますので、少しライバルが増えるななど事前に状況整理ができます。
さらに、担当してもらっている転職エージェントが担当している別の転職希望者の意見や考え方を聞ける範囲でヒアリングできると、他の転職者が強気に転職市場を見ているのかどうかの把握にもなります。
転職市場の動向把握・リサーチの方法
転職市場の動向把握とリサーチの方法ですが、主に以下の方法があります。
・転職エージェントに登録をしてリアルタイムで情報をゲット
・オープンワークスなど各企業に勤める(勤めていた)社員の口コミで情報ゲット
・オープンな求人情報で優良企業やどの部署が積極的に求人を出しているか情報収集
転職エージェントに登録
もっとも手っ取り早くて精度の高い情報をゲットできる方法が、転職エージェントに登録することです。
なぜなら、求人を出している企業の採用担当者とコンタクトをとっていたり、現在求人を出していなくても今後求人を出す予定の企業とコネクトしているため、インターネット上には出てこないリアルな情報をゲットできます。
さらに、市場状況を把握した上で今転職すべきかなどトータルでのアドバイスも受けられるので手厚いサービスが期待できます。
ただし、デメリットもあって、売り込みをかけて自身の成果を優先する転職エージェントも少なからずいますので、口車に乗せられて安直な転職をしないようにしましょう。
<メリット>
・リアルタイムな情報をゲット
・制度の高い情報をゲット
・転職に関してトータルでアドバイスあり
・その他の応募や面接対策など一気通貫やチームサポートがあり、落ち着いて転職活動に取り組むことができる
・無駄に自分で調べすぎなくて良いので、時間の効率化が図られる
<デメリット>
・自分のことしか考えていないオラオラ系や強気な転職エージェントもいるため、口車に乗せられて転職すると悲劇
・複数社から情報収集する方がいいが、やり取りが煩雑で面倒
このあたりを認識した上で、積極的に転職エージェントに登録をして、活用しましょう。
口コミサイトに登録
オープンワークスなどの社員口コミサイトに登録をして情報収集するのも1つの方法です。
既に勤めている(勤めていた)社員が記載しているので、リアルな情報をゲットできたり、応募者が書き込みをしているケースもありますので、参考となります。
ただし、情報の正確性が担保されていなかったり、ある程度の目利きが必要となるでしょう。
また、無料で使用したい場合、自身の会社情報を書き込んだりする必要があったり、無料期間が限定されているため、追加情報をゲットしたい場合などに限定することをおすすめします。
<メリット>
・他人と連絡を取らずにマイペースで情報収集できる
・社員や応募者のリアルな意見を見られる
<デメリット>
・情報の正確性が怪しいので目利きが必要
・有料の場合や、無料でも期間限定の場合も多い
求人情報を徹底的に見る
最後は、マンパワー勝負です。
オープンになっている求人情報をある程度絞ってから徹底的に調べて求人を出している企業や部署など自身で状況把握に努めます。
どうしても偏りは出てきますが、自身の転職目的に合致した情報を効率的に収集できますので便利です。
ただし、過去の状況との比較や今後の動向までは考慮できませんので、どこまで市場動向の把握ができるかは未知数です。
個人的にはおすすめしません。転職エージェントの活用を軸にピンポイントで並行で行うのが良いでしょう。
<メリット>
・自分のタイミングで自身が欲する情報だけ収集できる
<デメリット>
・過去の状況と今後の動向との比較ができないので市場動向の把握やリサーチができるかどうかは未知数
・情報収集に偏りが出る
まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職市場の動向は転職活動の成否に大いに影響することを念頭に置きましょう。
その点を認識した上で、転職市場の動向の把握やリサーチは、転職エージェントを主軸に転職口コミサイトや直接求人情報を確認することで、スムーズに把握することができます。
普段の忙しい生活の中で1~10まで全て1人で対応するのは実質的に不可能です。
転職のプロである転職エージェントをいくつか登録をして情報収集するのがもっとも効率的でしょう。
合わない場合は転職エージェントの担当者を変えてもらえばよいので、あまり深く悩まず転職活動を進めていくことをおすすめします。
今回の内容が皆さんの転職成功の一助になれますと幸いです。
これからもこのような充実ライフをすごすため転職に関する情報も発信していきます。
共に学んでいきましょう。
ではでは。今日もありがとうございました!