転職という言葉を聞くと、どのようなことを思い浮かびますか?
「転職なんて考えたこともない。」
「今の会社以外で通用するスキルがない。」
「他業界がどのような感じかイメージ付かない。」
など結構マイナスなイメージってないでしょうか?
それは大きな間違いです。
確かに転職直後はその業界や会社の慣習に慣れておらず苦労する点も多々あります。
筆者も初出社日のプレッシャーに負けそうになったこともあります。
とはいえ、結論からいって、あまり心配する必要はないでしょう。
なぜなら、あなたが採用された時点で会社が求めるスキル(人柄などのヒューマンスキル、経歴などのビジネススキルなど)に合致、又は上回っているからです。
あとはその業界、会社に適応していけばよいだけです。
ただし、転職を目指す業界や業種を見誤ると致命傷となる可能性が大いにあります。
そこで、転職・ジョブチェンジを2回、転職を2回
経験して年収アップに成功してきた筆者が
自身の体験を基に転職に関する情報発信をしていきます。
これから転職を検討されている方などの一助となれますと幸いです。
ちなみに、私が最初に就職した業界は、金融業界の内資系証券会社でした。ホールで採用される学歴や経験もありませんでしたので、大体採用されやすいリテール営業(個人向け)での採用でした。
それでは、早速見ていきましょう。
このような方におすすめ
・これから転職活動を開始する予定の方
・転職活動に興味のある方
・証券会社に関心のある方
・リテール営業(個人向け)に関心のある方
・体育会系の業界・会社が好きな方
など
結論:証券会社への就職・転職は
もう一度落ち着いて考えてみましょう。
それでは、早速ですが、結論から。
証券会社のリテール営業への就職・転職は再度よく検討しましょう。
理由は以下のとおりです。
【就職・転職を慎重に検討する理由】
①証券会社の営業マンが持っている情報に希少性がないから
②ネット証券の方が明らかに手数料が安く良い商品が多いから
③何十年もハードワークをするのは難しいから
以上です。
ただし、給与水準は高い傾向にあります。
自身の武器を身に付けて外資系に行くなり、独立するなり野心があるのであれば、ワンチャンありかもです。
今回の記事では、証券会社の簡単な動向を見ながら、確認していきます。
証券会社・リテール営業に就職した理由
最初に断りをいれておきますと、私は2000年代に就職していますので、最近の情勢と異なっている可能性があります。その点はご留意ください。
さて、私が就職活動を終えて社会人となり最初に門戸を叩いたのが、証券会社でした。
その理由から見ていきましょう。
特に就職や独立開業に有利な資格や秀でた特技がなかった普通の私は、「給与水準の高い業界・会社に入りたい」という安直な理由から、迷うことなく金融業界(※)を中心に就職活動をしていました。
ちなみに、金融以外で、Sバンクなどからも内定をいただきました。
※金融業界はある程度の勤続年数になれば高い給与が得られますが、新卒や若手の頃は給与は低めですので注意してください。
また、管理部門やホール・セールス(大法人向け営業)などは最低限の高学歴が必要な傾向があり、そこまで学歴のなかった私は、リテール営業(個人向け)1本狙いでした。
ただ、今振り返ると、安直な就職であったなと感じております。
さらに、色々と自己分析に時間をかけていたつもりですが、答えありきに業界分析や将来動向の予測でしたので、今では全然当たっていませんね(低価格の投資信託の台頭やyoutubeによる専門的な情報発信が想定以上に広がりを見せており、対面型の証券会社の将来性は薄いでしょう。ただし、ホールのニーズは尽きることがありませんので、生き残るとは思いますが。)。
ちなみに、本当のところはインターンシップにも参加していた総合商社への憧れがあったのですが、英語が得意でなかったため諦めました…
証券会社について
今まで、私が就職先に証券会社を選択した理由を見てきましたが、そもそも証券会社とはどのような会社であり、どのような企業が有名なのでしょうか。
証券会社とは
証券会社とは、主に「ブローカー業務」と「ディーラー業務」に分かれます。
<ブローカー業務>
株式を買いた人々と売りたい人々の注文を受け付けて、証券取引所へ伝える業務
個人向けの対応がリテール営業<ディーラー業務>
証券会社独自で自身の資金を使って株式などを売り買いする業務
<その他>
セリング業務やアンダーライティング業務など
この証券会社ですが、野村證券や大和証券などの内資系とゴールドマン・サックスなどの外資系に分かれ、同じ内資系でもSMBC日興証券などの対面型とSBI証券などのネット型に分かれています。
私が就職したことろはまだ対面型の営業が成り立っていましたが、ここ最近フィンテックの進歩によりネット証券がかなり台頭してきている感じです。
証券業界 売上高ランキング
それでは、次に証券会社の売上高ランキングを見ていきましょう。
業界動向をリサーチしている「業界動向リサーチ.COM」の証券業界に係る資料によると、相変わらず野村證券と大和証券がワンツーです。
ただ、営業収益の矢印でもわかるとおり、ネット系証券会社が好業績です。
◆証券業界 営業収益&シェアランキング(2020-2021年)
(出典:業界動向.COM https://gyokai-search.com/3-syoken.htm)
また、2011年を100として、証券大手5社の営業収益の推移を考察しているグラフを見ると、明らかにネット系証券会社が伸びています。
おそらく背景には、優良投資信託の手数料が安く私を含めて新規投資家の資金が流入していること、youtubeなどで気軽に使える投資情報があふれており、対面型の証券会社の必要性が薄れていることが考えられます。
(出典:業界動向.COM https://gyokai-search.com/3-syoken.htm)
これから証券会社のリテール営業を目指されている学生の方や異業種から証券会社の営業職を希望されている方は、今一度検討された方が宜しいかと思います。
ただし、給与水準は高い傾向にあります。
自身の武器を身に付けて外資系に行くなり、独立するなり野心があるのであれば、ワンチャンありかもです。
また、同じ対面型の証券会社でもホール・セールスは企業の保有株式の売却ニーズやM&Aのニーズなど多岐に渡りますので、今後も飯を食っていけると思われます。
証券会社の仕事
先ほども証券会社の大枠の仕事について触れましたが、営業面で軽く確認します。
主な証券会社の営業職には、以下のように大別されます。
リテール営業(個人向け)
主に、配属支店が管轄するエリア・地域の個人富裕層や中小企業等をターゲットとして、金融商品をセールスする個人営業であり、リテール営業と呼ばれています。
ただ、大手証券会社における注意点としては、既に地元のお金持ちや名士は大手証券会社と取引中または以前に取引した経験があるため、新規顧客を獲得するのは容易ではありません。
特に上顧客は既に支店や上司のお得意様であるため、未開拓のお金持ち先は別会社のお得意様か昔大損をして既に証券会社との取引を止めているケースも多いのが実情でしょう。
ホール・セールス
都心部の大支店や地方支店で銀行などの機関投資家や上場企業をターゲットとして、金融商品や複雑なスキームを提案する営業です。
M&やPO(公募増資)、社債発行など難易度の高い提案を得意とする営業職であり、他の業界でもジョブチェンジができる可能性が高い職種と考えます。
これらの営業職がある中で、私は、地方支店のリテール営業職として入社しました。
小括
今回は、私が当時、就職先に証券会社を選んだ理由と証券会社の仕事、証券会社を取り巻く環境について確認しました。
あくまで、証券会社のリテール営業への就職・転職をおすすめしない理由の1つにすぎませんが、個人的には将来性は薄いような気がします。
次回の記事では、私の証券会社での1日の勤務スケジュールや給与などについて見ていきます。
ではでは。今日もありがとうございました!