転職活動をスタートするにあたり、キャリアの棚卸を行うことは非常に重要です。
なぜなら、自身の強みやアピールポイント、今後に活かせる実務経験を整理することで、転職の成功を掴む可能性が高くなります。
また、転職に対して納得感が生まれるだけでなく、厳しい局面においても精神的な支えとなるからです。
ただ、転職を初めてしようとする方や転職活動にいまいち一歩踏み出せない方の中には、
「キャリアの棚卸なんて考えたこともない。どうやるのかわからない。」
「転職って履歴書・職務経歴書を出して、面接に合格するだけでしょ?」
など、キャリアの棚卸についていまいち重要性がわからない方も多いのではないでしょうか?
正直、筆者も1回目の転職活動の時はそうでした。
とりあえず、年収アップと将来性のある業界に入りたい一心でした。
たまたま、その時の転職は無事に上手くいきましたが、しっかりとキャリアの棚卸をしていれば、また別の方向で良い結果になったのでは、と思うときはあります。
そこで、今回のブログでは、2回の転職を経て年収アップを実現してきた筆者がキャリアの棚卸の重要性ややり方ついて見ていきます。
しっかりとキャリアの棚卸を行って、納得のいく転職活動にしましょう。
そして、共に学んで、充実ライフをすごしていきましょう。
それでは、早速見ていきましょう。
このような方におすすめ
・転職活動を始めようか考え中の方
・転職に関心のある方
・初めて転職される方
・キャリアの棚卸の重要性がわからない方
・キャリアの棚卸のやり方がわからない方
など
キャリアの棚卸で転職活動がスムーズに!
キャリアの棚卸をしっかりと行うことで、転職活動をスムーズに行うことができます。
ちょっとした作業を行うことで、転職活動を通じて得られる成果は大きく変わってくるでしょう。
キャリアの棚卸とは?行うメリットは何か?
キャリアの棚卸とは、社会人になってから今まで携わってきた業務を時系列に掘り下げて、自身の実務経験やスキルを洗い出すことを指します。
このキャリアの棚卸をしっかりと行いうことで、以下のようなメリットがあります。
・今まで培ってきた実務経験やスキルを整理できる
・自身の強みや価値観を明確にできる
・職務経歴書の作成や面接対策がスムーズになる
・納得のいく転職活動や結果に繋がる
今まで培ってきた実務経験やスキルを整理できる
社会人となり現在に至るまでに培ってきた実務経験やスキルを整理することができます。
今後のキャリアプランの検討や目標設定に大いに役立ちます。
自身の強みや価値観を明確にできる
困難を克服した経験などを思い起こすことで自身の強みや価値観を明確にできます。
この自身の強みや価値観を理解することで、将来なりたい自分を明確にして転職に求める条件なども明確になります。
職務経歴書の作成や面接対策がスムーズになる
実務経験やスキル、自身の強み、価値観が明確となるため、転職活動での職務経歴書の作成や面接対策をスムーズに行えるようになります。
特に自分の意見や考えと今までの経験が1つの強い軸で結び付くため、言動がぶれにくくなります。
それにより、アピールポイントが明確になり、転職活動で良い成果を発揮できるでしょう。
納得のいく転職活動や結果に繋がる
今までのキャリアを振り返ることで明確となった価値観を基に転職活動を行いますので、自ずと求めた条件と得て納得した結果が近いものとなります。
そのため、納得のいく転職活動や結果に繋がる可能性が高くなります。
キャリア棚卸のデメリットは?
メリットがあれば、キャリアの棚卸のデメリットも気になりますよね。
正直、特にありませんが、強いて挙げると、
・思いもよらなかった選択肢が出てきて迷う
・今のままが良いという結論になることもある
です。
思いもよらなかった選択肢が出てきて迷う
キャリアの棚卸は必ず行う必要がありますが、とはいえ、いままでの実務経験やスキルである程度の業界や職種は絞られてきます。
これは仕方のないことですが、普段の生活で気が付いていなかった体験やスキルを身に付けているこを発見することもあります。
その場合、良い意味で想定外の選択肢が出てきて迷ってしまう場合もあるでしょう。
そのようなときは、さらに深くキャリアの棚卸に時間をかけましょう。
今のままが良いという結論になることもある
しっかりとキャリアの棚卸を行うことで、実は今の会社や働き方が自分自身の目的や目標に合っている場合もあります。
それも新たな発見として受け止めましょう。
ただ、筆者個人の意見としては、せっかく転職活動する意志を持ったのであれば、
・自身の今の社会的価値を調べる
・他社、他業界比較をする
観点から、是非転職活動を行っていただければと思います。
転職はリスクでも、転職活動自体はノーリスクでだからです。
キャリアの棚卸の目的
キャリアの棚卸のメリット、デメリットについて確認してきました。
ここからは、キャリアの棚卸のやり方について詳しく確認していきます。
そもそもキャリアの棚卸の目的ですが、以下の3ポイントです。
・実務経験値や保有スキルの明確化
・スムーズな転職活動の実現
・転職活動の納得度合いの向上
キャリアの棚卸のメリットにも通じる部分があります。
実務経験値や保有スキルの明確化
今までの実務で積んだ経験値や保有しているビジネススキルなどを明確にします。
これにより、企業が求める人物像とのギャップを埋めることで、ミスマッチの転職を事前に避けることができます。
面接の段階まで進んで、想像と全然違うということを事前に避けます。
また、自身の実務経験値や保有スキルで思ってもみなかった企業が候補先として挙がるケースもあります。
筆者自身、最初からあきらめていた企業に推薦しても良いや内定の可能性は十分にありますと転職エージェントから言われたこともあります。
キャリアの棚卸をしていたことで自分から除外せずに済んだ企業も多くありました。
キャリアの棚卸は本当におすすめです。
スムーズな転職活動の実現
転職活動は結局、自身が使える人材であり、企業が求める人物像にマッチしている点をアピールして内定をゲットする活動です。
つまり、いかに自分を必要な人材として売り込むかという活動です。
そのアピールの場が、履歴書・職務経歴書と面接です。
キャリアの棚卸をすることで、自身の実務経験値やスキルなどの強みや価値観を明確にできますので、履歴書・職務経歴書の仕上がり具合は非常に良いものとなるでしょう。
さらに、面接では考え方などの軸がしっかりしていますので、しっかりとアピールができるようになります。
このように本来時間のかかる対策や作業をスムーズに行うことができ、スムーズな転職活動を実現できる可能性が高まるでしょう。
転職活動の納得度合いの向上
キャリアの棚卸は自身の社会人生活の振り返りですので、その振り返りを基に将来を見据えて行った転職活動の結果は納得度合いの高いものとなります。
また、自身の強みや価値観がはっきりとしているため、迷いやブレは少ないでしょう。
納得度合いの低い転職活動、後悔の残る転職活動ほどやらなければ良かったものはありません。
納得して笑って転職活動を終えられるよう、作業は少し大変ですが、キャリアの棚卸はしっかりと行うようにしましょう。
キャリアの棚卸のやり方はたったの3ステップ
キャリアの棚卸のやり方は以下の3つのステップのみで行います。
<ステップ1>
実務経験やそれに伴う実績などを項目ごとに書き出す
<ステップ2>
一覧にした項目を俯瞰して「強み」や「特長」を理解する
<ステップ3>
一度、転職エージェントに内容を確認してもらう
ステップ1 実務経験やそれに伴う実績などを項目ごとに書き出す
まず、ステップ1では、下記のような実務経験やそれに伴う実績などを項目ごとに列挙しましょう。
・経験業務などの業務内容
・たたき出した実績や結果
・習得したスキルや取得資格
・経験して感じたこと
・アピールできるポイント
・克服した困難 など
実務経験に関する事項を箇条書きで書き出す(実績を含む)
今までに携わった業務内容や実務経験を思いつく限り一通り箇条書きで書き出します。
それに伴って達成した成果や成し遂げた実績もセットで書き出しましょう。
時系列で上から下に書いていくことがおすすめです。
下記のようなあらゆる項目が明確になり、今後の転職活動での職務経歴書の作成や面接対策の参考資料として非常に役立ちます。
・自身の強み
・価値観
・勝負できる実務経験
・役立ているスキル など
書いている間に自身の強みや価値観、勝負できる実務経験や役立てるスキルなど
箇条書きで書き出した事項から、つまづいたが工夫して解決した事象をピックアップする
上記の「実務経験に関する事項を箇条書きで書き出す(実績を含む)」と並行で行います。
キャリアでは特に実務をこなす中での窮地を挽回した工夫や解決するまでに至ったロジック、思考力や行動力を聞かれるケースが多いです。
そうした点も踏まえて苦労した点やそれを克服した事例も書き出しましょう。
仮に面接時に質問されると、非常に強いアピールポイントとなるでしょう。
業務を通じて習得したスキルを箇条書きする
これも箇条書きリストに並行して書き出しましょう。
実務経験を通じて習得したスキルや取得した資格は強いアピールポイントとなります。
併せて、そのスキルや資格をどのように活用していきたいのかをイメージしながら、自身の今後のキャリアプランも考えていきましょう。
STEP2 一覧にした項目を俯瞰して「強み」や「特長」を理解する
STEP1では過去の事象を箇条書きにて洗い出します。
今までの自分を見つめなおすのがSTEP1の作業です。
STEP2では、この書き出した一覧表を俯瞰して、今の自身の「強み」や「特長」を的確に捉えましょう。
そして、ただ自身の「強み」や「特長」を理解するだけではなく、職務経歴書の作成や面接対策で活用(アウトプット)できるように使えそうなポイントをまとめることがおすすめです。
時間がない場合は、このキャリアの棚卸作業と職務経歴書作成を同時並行で行っても良いでしょう。
ステップ3 一度、転職エージェントに内容を確認してもらう
最後に、ある程度キャリアの棚卸が済み自身の「強み」や「特長」などを把握できたら、一度、転職エージェントに内容確認と今後のアドバイスをもらいましょう。
以下の視点でチェックしてアドバイスをもらうことが大切です。
・転職エージェントというプロの視点で、直近の転職活動で通じる内容か
・家族以外の純粋な第三者の目線で見た「強み」や「特長」は優れたところがある内容か
まずは、転職エージェントというプロの視点で環境変化の激しい転職市場で通用する内容かどうかをジャッジしてもらいます。
棚卸が不十分の場合は、より深く掘り下げて考えましょう。
また、家族以外に転職活動の話はしにくいものです。
そこで、純粋な第三者の目線で「強み」や「特長」が秀でたものか、より強くアピールできるポイントはないかをチェックしてもらいます。
この時のアドバイスは、必ず職務経歴書作成や面接対策時に活用するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャリアの棚卸は転職活動をスムーズに実施でき、かつ、転職を成功に導く非常に重要な要素です。
転職で乗り越えないといけない壁は、書類選考と面接です。
これらを的確に対応するためにもキャリアの棚卸は必須の作業となります。
急がば回れではありませんが、キャリアの棚卸を的確に行い自身の「強み」と「特長」を見つめなおすことで、スムーズな転職活動が期待できるでしょう。
また、一人で悩まずにある程度キャリアの棚卸ができたら、プロの転職エージェントに相談をして、ブラッシュアップを図りましょう。
転職エージェントをフル活用して、この厳しい転職活動を乗り切りましょう。
今回の内容が皆さんの転職成功の一助になれますと幸いです。
これからもこのような充実ライフをすごすため転職に関する情報も発信していきます。
共に学んでいきましょう。
ではでは。今日もありがとうございました!