証券外務員一種は二種の知識を土台にした勉強が最適!

証券外務員一種 学習方法
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証券会社などで金融商品を販売するには証券外務員の資格が必要であり、一種と二種の2つがあります。

ただ、あまり馴染みのないこの証券外務員試験について

「一種と二種の違いは?」

「二種は持っているけど、一種はいるの?」

など一種と二種についての疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に証券会社や銀行(株式は取り扱えません。)への就職、転職を希望されている方はご関心のあることかと思います。

そこで、今回の記事では、証券外務員の上位試験である「証券外務員一種」について確認していきます。

筆者も証券会社へ就職する前の学生時代に取得しています。

着実に勉強すれば、短期合格も可能な試験です。

そして、共に学んで、充実ライフをすごしていきましょう。

それでは、早速見ていきましょう。

目次

このような方におすすめ

・証券外務員二種をお持ちの方

・証券会社や銀行への就職、転職に関心のある方

・金融系の資格を取得したい方


・投資の基本を学びたい方

・金融商品の仕組みなどを知りたい方


など

証券外務員一種は2か月程度で合格可能です

結論から申し上げて、

証券外務員一種は2か月程度で合格可能

です。

理由としては、試験内容の難易度が二種に比べて少し高めであり、想定学習時間が二種より少し長めのためです。

二種にプラスしてデリバティブ取引や信用取引などの項目が追加されるため少し学習時間が長くなります。

ただし、二種合格後すぐに取り組む場合はある程度の学習時間を圧縮できるでしょう。

証券外務員一種について

証券外務員一種とは、二種と同様に証券会社や銀行などで株式や投資信託を顧客に販売するために必要な資格です。

一種は二種では取り扱えない信用取引や複雑な仕組債や投資信託などの販売が可能となります。

証券会社の営業職の場合、必ずといっていいほど一種まで取得するように要請されます。

そのため、二種は基本的な金融商品の仕組みなどが中心ですが、一種はそれにプラスして信用取引などの複雑な金融商品関係のテーマが追加されます。

二種を保有している者が一種を取得した場合、会社を通じて一種登録がなされます。

証券外務員一種に登録すると
証券外務員一種に登録すると

取り扱える金融商品の幅が広がりますので、仕事や顧客層にも幅ができます。

なお、銀行などの特別会員という立場の方は、そもそも株式を扱えませんし、信用取引や新株予約権証券カバードワラントなどももちろん取り扱えませんのでご注意ください。

複雑な金融商品を扱う場合は証券会社一択ですね。

試験内容・範囲

証券外務員一種の試験内容は以下のとおりです。

<合格ライン>
7割
440点満点中308点以上

<出題形式>
・〇×問題:70問
・五択問題:30問


<試験方式>
CBT方式(コンピューター試験)


<試験時間>
2時間40分

次に、試験範囲です。

「法令・諸規則」、「商品業務」、「関連科目」の3つの科目で構成されています。

法令・諸規則
①金融商品取引法
②金融商品の勧誘・販売に関する法律
③協会定款・諸規則
④取引所定款・諸規則
法令・諸規則
商品業務
①株式業務
②債券業務
③投資信託及び投資法人に関する業務
④付随業務
⑤デリバティブ取引(一種外務員資格試験のみ)
商品業務
関連科目
①商品市場の基礎知識
②株式会社概論
③経済・金融・財政の常識
④財務諸表と企業分析
⑤証券税制
⑥セールス業務
関連科目

試験難易度:★☆☆☆☆

簿記やFPなど他の資格試験と比較をした資格難易度は★1です。厳密には★1.5です。

税理士資格や宅建士、FPなどの資格も保有する筆者の個人的な感覚ですと簿記2級より以下程度の難易度です。

二種の延長という考えで大丈夫でしょう。

二種受験後に続けて一種も学習することで非常に効率的に勉強できます。

また、二種と同様に選択式の問題形式であるため、記述式の試験に比べて難易度は低くなります。

さらに絶対試験であるため、他者の出来は関係なく自分との闘いです。

2020年度

受験者数合格者数合格率
4,594名3,425名74.6%
2020年度

2019年度

受験者数合格者数合格率
4,633名3,132名67.6%
2019年度

学習時間

証券外務員一種の平均学習時間は、80~100時間程度時間と言われる場合もあります。

筆者の経験則でいうと

大体100~120時間見ておくとよいでしょう。

ただし、二種学習後すぐに一種に取り掛かる場合はそこまで必要ではありません。

一種までの取得を目指す場合は、二種学習の段階で一種も念頭に学習すると効率的でしょう。

・着実に合格を狙うなら120時間程度は時間確保をしましょう

・1日2~3時間学習で2~3か月程度

このような短期合格が狙える資格試験は、1日30分や1時間をコツコツ学習するより1日2時間~3時間とガッと集中して学習することをおすすめします。

通信講座か独学か

証券外務員一種 通信講座

学習手法として通信講座受講と独学がありますが、独学で十分合格は可能です。

ただ、着実性や合格率の確度を上げたい場合は、通信講座を受講するのがおすすめです。

自己投資と考えて多少の支出は目をつぶりましょう。

通信講座を活用

筆者自身、この証券外務員一種に限らず、簿記3級やFP3級などのエントリー資格試験は独学で受験してきました。

ただ、今振り返ると遠回りな自己流学習をしていましたので、結構時間を無駄にした気がします。

そこで、ある程度効率的に時短合格を目指したい方は通信講座を積極的に活用することをおすすめします。

特に通信講座をおすすめする方は、

・お金より時間をかけたくない方

・効率性、時短を重視する方

・今後、より難易度の高い資格を受験するため通信講座の学習に慣れていたい方

などです。

特に二種~一種を連続で受験される方は通信講座がおすすめです。

独学

二種と同様に市販テキストでの独学でも合格できる可能性は高いです。

実際に筆者も独学で合格しています。

ただ、二種~一種を連続で受験予定の方は通信講座の方が効率的でしょう。

とはいえ、独学でも良い方は、

・とにかく資格試験にお金をかけたくない方

・通信講座に抵抗のある方

・独学での勉強に精通されている方

などでしょうか。

度々になりますが、筆者のおすすめは通信講座による学習です。

学習ポイント

証券外務員一種 学習ポイント

まず最初に抑えておくべき学習のポイントは基本的に二種と同じで以下の点です。

・100点は不要

・問題演習が重要

・学習スケジュールを立てる

・日々の学習時間を決めてやる

このポイントをおさえることで効率的な学習が期待できます。

100点は不要

二種と同様に一種もあくまで70%以上の正答率で合格をします。

100点を狙うのは効率が非常に悪いです。

特に二種と試験範囲が非常に被ります。

なので、二種~一種を連続受験される方は特に重要事項や基本事項を着実に抑えるようにしましょう。

難問を解く必要はありません。

そのため、学習の重点項目や優先順位付けが必要となります。

効率的な学習をする場合はやはり情報の多い通信講座がおすすめです。

演習問題が重要

テキスト通読をメインに学習するのではなく、ある程度テキスト通読を行ったあとはひたすらも問題を解きまくりましょう。

一種も二種も同じでこれが一番合格への近道です。

二種でおさえた項目をフォローしつつ、一種の基本事項や重要事項を優先的に問題を解きましょう。

ほとんど二種と試験範囲が被るとはいえ、あくまで一種の試験です。

一種の範囲も多く出ますので着実に演習問題を解きましょう。

学習スケジュールを立てる

やみくもに学習をしても時間の無駄です。

仮に2か月後に試験を受けると決めた場合、それまでにどれくらいの時間を確保できるのか、毎日どれだけ学習すべきかを逆算します。

この逆算思考が大切です。

学習スケジュールの立て方は、二種と同様に一種も以下のような感じでご自身のライフスタイルに合わせて立案しましょう。

スケジュール立案
スケジュール立案

日々の学習時間を決めてやる

週末にまとめてやるのではなく、毎日1~2時間程度学習時間を確保しましょう。

理想は、平日1~2時間、休日3~4時間と集中して学習できる期間を確保することが重要です。

隙間時間で学習するというのでは中々合格は難しいでしょう。

学習方法

証券外務員一種 学習方法

学習方法については、以下の点をおさえながら進めましょう。

・計算問題を正確に計算できるようにする

・専門用語に慣れる

・テキスト通読3回

・ひたすら問題を解く

1つ1つ確認しましょう。

計算問題を正確に計算できるようにする

30問の五択問題の配点が高くなっています。

この五択問題の正答率を上げるが合格のカギとなります。

計算問題がどうしても多い傾向となりますので、ひっ算を素早くできることも大切です。

専門用語に慣れる

外務員試験は専門用語が多く、金融関係は特に難しい用語が多いです。

さらに一種はデリバティブ取引など複雑な取引に関する問題も出題されるため、1つ1つ丁寧におさえていきましょう。

テキスト通読3回

問題を解きまくることが一番の学習方法です。

ただし、その前に全体的な概要の把握や個別事項を理解するために最初にテキスト通読を3回実施することをおすすめします。

記述式の試験に比べて各項目の理解もざっくりとで大丈夫ですし、理解の深化は問題を解きまくる時期で進めていきましょう。

とにもかくにも全体的な理解を早めに進めて、問題演習の時間を確保するようにしたいところです。

また、この時間を短縮するために通信講座の受講も1つの手です。

テキスト通読3回

ひたすら問題を解く

一番成績が伸びる時期がひたすら問題を解く時期です。

テキスト通読3回を行ったあとに、ひたすら問題を解いてアウトプットをしていきます。

そして、理解不足な点や間違った点を徹底的につぶしていきます。

ただし、難問を完全に解ける必要はなく、70%以上の正答率を確保できるように基本事項や重要事項を中心に理解を深めていきましょう。

ひたすら問題を解くメリットは、

・試験問題に慣れる

・問題の傾向がつかめる

・わからない項目を把握できる

などです。

ひたすら問題を解いて、重要論点の習熟とわからない項目をつぶすことに専念しましょう。

筆者の合格体験記

筆者は証券会社入社後に研修・配属を経て入社後半年以内に一種を受験しました。

うろ覚えですが、簡単な合格体験記は以下のとおりです。

<学習期間>
2~3か月


<仕事時間>
平日月~金(朝6:30頃~夜21:00頃)
休日も何かしらの仕事
そのため、そこまで学習時間を確保できず


<学習方法>
①学習計画を立てる
②1日1時間の学習時間を確保する

 ※休日は2~3時間確保
③市販テキストを3回通読
④問題集をひたすら解く
⑤わからない問題や間違えた問題に関する事項をテキストに戻って見直す
⑥間違えた事項やあいまいな事項をメモ帳に書き出す
⑦メモ帳の事項をつぶす

<正答率>
80~90%

<ポイント>
①プットの売りやコールの買いなどややこしい内容は自身で図解を書いて理解
②難問は後回し
③優先順位を意識して基本事項や重要事項を優先的に学習

まとめ

いかがでしたでしょうか。

証券会社や銀行などの金融機関への就職・転職時に証券外務員の資格は必要となります。

銀行の場合は残念ながら株式や信用取引を扱うことはできませんが、証券会社の場合全ての金融商品を取り扱うことができます。

したがって、一種まで資格取得することで対応できる顧客層の幅も広がります。

また、自身の投資知識や金融リテラシーを高める目的で学習される場合は非常に勉強になるかと思います。

さらにyotubeなどで投資系youtuberの話を聞く際にも内容を理解しやすくなるというメリットもあります。

改めてになりますが、学習面でのおすすめは通信講座の受講です。

効率的に内容をインプットして、「ひたすら問題を解きまくる」時間をなんとか確保しましょう。

問題を解きまくることが合格への道です。

今回の内容が皆さんの証券外務員一種の資格取得の一助になれますと幸いです。

これからもこのような充実ライフをすごすため資格取得に関する情報も発信していきます。

共に学んでいきましょう。

ではでは。今日もありがとうございました!

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